声優の個性とは?
個性とは?
個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。「個性の尊重」「仕事に個性を生かす」
引用元:https://kotobank.jp/word/%E5%80%8B%E6%80%A7-501802
養成所に行くと「個性が大事」という事がよく言われます。
声優は専門職と言われているので、その技術がとても重要になってきますが、
それだけではなく「○○だからこの人を使いたい!」と思わせる個性が最終的にオーディションでの分かれ目になります。
最近の養成所では礼儀作法から発声、マイクワーク、スタジオ内で新人が座るところなど声優の技術的なところは一通り教えてもらえるので、「即戦力になる」声優は育てることはどこでも出来るようになっています。
しかしみんなが同じことを習うので「誰を選んでも同じ」という現象が起きてしまい、個性を育てるのが上手い養成所が少ないです。
という事で今回は生き残っている声優たちから声優に求められる個性とはどんなものか検証してみました。
声優の個性 その①:声質(田中真弓、中村悠一、金田朋子など)
声優にとっての一番個性は「一回聞いてこの人だっ!とわかりやすい声質」です。
高い声、低い声、変わった声、アニメが得意な声、綺麗な声だからナレーションなどなどが個性になりますね。
特に今は高い声の声優が多すぎるので低い声というだけで重宝される傾向にあります。
声質の習得方法
「なりたい声優の演技や声の出し方をひたすら研究する」
声質の変更は一番難易度が高く、基本変更が出来ません。
ただいい声を出すという意味では腹式呼吸。そして「あの人のような声が出したい!」
という明確な目標をもって練習すると少しずつですが、周りの反応が、「●●さんに演技似てるよね!」と言われるようになります。
(マネージャーの売りたいと考えている声優像とあなたの声や演技の方向性が似ていた場合はすぐ所属できます。)
声優の個性 その②:読み方のクセ(沢城みゆき、黒澤ともよ、悠木碧など)
声質もポイントですが、セリフの読み方のクセも個性になります。
文末のサ行の音がすべてしゃ・しゅ・しょという風に聞こえたり、感情をこめて読んでいるつもりが、棒読みに聞こえたりと、声以外で個性が出やすいのが読み方のクセです。
読み方のクセの習得方法
「クセが強そうな声優の演じているキャラクターを出来るだけ沢山聞く」
読み方のクセは大半が悪いものと認識されてしまいがちなので、味になるという事は相当練習をしたり、同じ声優の違うキャラクターの言い回しなどを研究していると何となくわかってきます。
「自分の弱点を認めて克服してみる」
しかもその練習をしたおかげで舌の使い方が上手くなったみたいで、色気のある声質が出せるようになって、お兄さん系の仕事が良く来るようになってた人がいたんだよね。
苦手克服の過程で思わぬ武器を手に入れてそれが個性になることもあるから苦手があるのは実はお得な事なのかもね!
声優の個性その③:コミュ力(堀内賢雄など)
声優は声だけの世界ではなく、どちらかといえばコミュニケーションの世界です。
かの有名な飲みニケーションと言われる言葉があるごとく、声優業界では飲みの席での活躍で仕事を勝ち得たり、現場でのキャラクター性を確立することで仕事を得てくる人もかなり多いです。
コミュ力の習得方法
「話の引き出しを増やすために本を読む」
「コミュ力は話す回数が増えれば改善する」と言われていますが、そんなに生易しいものではありません!
コミュ力がない一番の原因はまずそのきっかけの話始めが出来ないからです!
なのでその場合はまず本から入ってコミュ力をつけましょう!
以外に使えるのはナンパ師が書いている本は1時間もかからないくらいで打ち解けあえる会話テクニックなどが多いのでお勧めです。
またコミュ力が少ない原因の一つに会話のネタがすくないというのもあるので、週1回は本屋に行って
「今日はこれについて3時間だけ勉強してみよう!」とやってみるのがお勧めです。
声優の個性その④:声質と出来るキャラ
自分の声質を理解して、キャラクターを演じているかというのはかなり重要です。
「◯◯さんみたいな感じ主役をできる声優になりたい!」
という目標で入ってくると、その人と同じような演技をする生徒が沢山います。
憧れの声と自分の声の属性がぴったり、合っていれば誰から聞いても「それが誰にも負けないあなたの武器だね」と言えますが、
中途半端に良かったり、合っていなかった場合はむしろマイナスになります。
声変わりは30歳まで続くので変えていくこともできますが、変わらない部分もあるのでそこをしっかり知って自分の声がどんなキャラクターに合っているかをしっかり理解しましょう。
それ以外にも声質は呼吸で変わるって言われてるのは知ってる?
「全集中。水の呼吸!」で丹次郎の体の強度も変わったけどリアルに呼吸法を変えて声変わった人も多いみたいだよ!
声質で悩んだらまず呼吸法を変えてみるといいかも?
声質とキャラクターのつかみかた
自分の声質やキャラクターを知るのに一番早い方法は友達に聞いてもらうことです。
出来れば声優やアニメ、吹き替え作品などに詳しい人に聞いてもらえると「●●に似てる気がする」という意見ももらえるので、もし意見がもらえたらその人物の研究をしてみましょう。
声優の個性その⑤:マネが得意(山寺宏一、uiui先輩など)
声質を知るというのと同じですが、声を先輩声優に似させる事ができるのもかなりの個性です。
例えば、ルパン三世の栗田貫一さんやオラフの武内駿輔さんや、ドラゴンボールのミスターサタンなどはそのいい例ですね。
声質が似ていると言うだけでそのキャラクターの声が欲しい時に呼んでくれたり、そこで気にいってもらえたらさらに仕事がもらえるという事はかなり多いです。
声優じゃないけどそのキャラになり切るっていうのは演技と似てる部分もあるから声マネは勉強になるよ!
声マネの習得方法
モノマネが上手い人が良く言うのはのどから血が出るほど練習したという意見がありますが保証はできませんので、
モノマネ番組を見てみてその声を出しているときの体の動きやのどの動きに注目してみるとつかみやすいかもしれません。
個性な声優になるのにおすすめの養成所2選
その①:ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは声優事務所の直営ではないため声優養成所とはちがい、未経験者からでも2年で事務所所属を狙える学校です。
ポイントは声優事務所のオーディションが業界一多く、俳協や青二プロダクション、大沢事務所などの大手声優事務所から、福山潤さんと立花慎之介さんが新設したブラックシップスへの特待生入学までと、新設の声優事務所ともつながりが強いです。
そして一番のポイントは生徒の個性や弱点を見えるようにした【20段階評価シート】というものを使っている点です。
演技は目に見えないところが評価される芸能というジャンルになるので、何が正しいのかレッスンをするたびに悩みが増えていってしまうものですが、
ヒューマンアカデミーでは弱点や個性を発見できるように講師の方や学内マネージャーが評価シートを使って意見をくれるので、自分の声優としての素質が目で見れるようになっています。
もし個性を持った声優になりたいという事なら一度ヒューマンアカデミーの見学に行ってみるといいかもしれません。
その②:マウスプロモーション養成所
声優業界の個性派事務所と言えばなんといってもマウスプロモーションです!
大川透さんを筆頭に、チョッパー役の大谷育江さんとナミ役の岡村明美さんなどのワンピースコンビ。黒沢ともよさんや河西健吾さんなども所属している声優事務所で、事務所の方針にも個性的な声優を送り出すと言っているほどです。
養成所自体は未経験でもOKなのですが、以前は演技経験1年以上が入所条件だったため、
今現在も「演技経験が1年以上の人が通う傾向」です。
まとめ
- 声質
- 読み方のクセ
- コミュ力
- 声質と出来るキャラ
- マネが得意
でもその個性が声優として必要な個性なのか?そうじゃないのかはやってみないとわからないんだって。
自分の個性とやりたい事がマッチした時人はその人のことを「天才」っていうのかもしれないね!
声優セリフ集【男性サンプルボイス:褒める】オーディション台本練習用
あんな個性を出せたら良いんだけど個性ってどんなものかわからづらいよね⁇
ということで今回は声優における個性と個性を出すための練習方法についてご紹介します。